タイトルの「スラグ・スラッグ・のろ」はすべて同じ意味のもの。聞きなれない言葉ですが、何かというと、溶接時に出てくるかすのようなもの、不純物が結びついたものがそういわれます。また鉱滓(こうさい)ともいわれ、鉱石から精錬するときに出てくる、欲しい金属以外の不必要な鉱物成分の塊もそのように言います。つまり金属を融解した際に出てくる不要物、もしくは不必要に結合した非金属の事をいいます。これらはロスになるので、出来るだけでないように、減らしていけるようにしたいものがスラグです。基本的に溶接時に出てくるスラグは、溶接後すべてキレイに剥いで除去します。
さらに追加で溶接する際にも、残ったスラグを巻き込んでしまうと結合が不十分になってしまうので注意は必要。
ちなみに、スタジオジブリ映画の「天空の城ラピュタ」に出てくる主人公、「パズー」の住んでいる炭鉱町を「スラッグ渓谷」と言い、そのスラッグは同じ由来を持つものです。狙った金属が出来てこず、カス(スラッグ)しか出てこないことからそういわれるようになったという設定だそう。
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rewrite 2022/3/24