建築金物用語 調べてみました! ドブメッキ

建築金物・製作金物の柘進工業

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入社した日から、毎日のように耳にした言葉。「ドブメッキ」メッキなら聞いたことある。ドブって?

このドブというのは、語源はそう、あのドブです。道の横にある。(今はないところも多いですね)メッキの処理液が入った槽をドブというので、ドブメッキ。この「ドブ」にメッキしたいボルトだとか板とかを浸すのだそうです。このドブという言葉も諸説あるのですが、ドブには「全て」という意味があることから(初めて聞きました、、、)、すべてを漬け込むという意味で「ドブ漬け」という。とか、どぼっと漬けることから「ドボ漬け」が転じて「ドブ漬け」になったとか、、、

ドブメッキ、ドブ漬けはWikipediaによると、正式名称は溶融亜鉛メッキ鋼材の表面に450℃程の高温にした亜鉛の被膜を施すことで、鋼材の腐食を防止します。漬け込む金物の形状によってはガス抜き孔、湯抜き孔と呼ばれるメッキだまり、ガスだまりを作らないようにする工夫をしないと腐食箇所が出来てしまうので注意。また形状によってはひっかけてメッキ層に漬けるのでかかり用の穴も必要になったりします。

ペンキ等とは違い、衝撃や摩擦で剥離することがないため、主に室内では基本メンテナンスフリーで耐食性、耐久性に優れています。もし傷がついても自ら傷を塞ぐ、犠牲防食作用もある優れモノ。スパングルという亜鉛が結晶化した花紋が出ます。錆びないと言われているステンレスと比較しても、費用も安価で製作できるので、かなり流通していてポピュラーな加工であると言えます。海水に対しても土壌中でも耐食性があるのも驚きです。ただ、歩行用の床面や手摺、タラップの手掛かり部など、常に負荷がかかるところに使用されている場合補修等のメンテナンスは必要です。

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rewrite 2022/3/18