建築金物・製作金物の柘進工業
ZAM、ZAM鋼板とは日新製鋼が開発した高耐食性めっき鋼板(製品としてあらかじめめっきされている鉄製の鋼板)のことで、亜鉛、アルミニウム、マグネシウムのめっき層をもつ溶融亜鉛めっき鋼板(後述と配合が違う)です。これまでは溶融亜鉛めっきが主流でしたが少しずつZAM材にシフトしていっているとのこと。社内でも提案数、採用数が多いのは確かです。では、ZAMとはどんなものでしょう。さらに詳しく成分や、メリット・デメリットを調べてみました。
ZAMとは日新製鋼が開発した鋼板で
Z(亜鉛) 主要成分
A(アルミニウム) 6%
M(マグネシウム) 3%
のめっき層を持つ商品。
メリット
・新たなめっき加工は必要がなくコーティングされている鋼材。
・高耐食性めっき鋼板・耐食性は溶融亜鉛めっきとくらべて10~20倍優れている、つまり錆びない!
・プレス加工性に優れている。絞り成型などで溶融亜鉛メッキ鋼板と比べ、割れることなく成型が可能。(層が硬く、平滑)
・シャーリング切り、タレパン加工してもメッキ層の滑り込み、滲みだしがあり自然にカバーされる。
・耐食性に強いSUS(ステンレス)と比較して1/2の材料コストダウン
(*2022/6現在)ステンレス価格が高騰しているため開きはさらに大きくなっている模様です。)
デメリット
・これは溶融亜鉛めっき鋼板もそうですが、経年劣化による剥がれが生じることがあります。
・ZAMがめっきされた状態で溶接するとブローホールが発生し強度不良になる事があるので、はがして溶接をしなければいけなくなり耐食性は落ちます。その際にはローバルのような常温亜鉛メッキ塗装でしっかりカバーします。
・鉄やステンレスと比べ溶接は気を使う必要があります。
様々な厚さも型鋼もあるので、曲げパネルであったり、アングルであったりと使用用途は広め。巷でよく使われているのはメガソーラーの架台などがそう。長期で外部に使われるのは耐候性の強い証拠です。
使用シーンを考え、材料費を比較しメリットのある方を選べるのはとても良いですね。
材料の良し悪しを把握したうえで、お客様にご提案出来たら、喜ばれるのではないかと思うので、これからもどんどん学んでいきたいと思います。
今回はZAMについてでした。
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